2025年10月。期間限定だったこの宿は、一度、物語を閉じるはずでした。
けれど、ここを訪れ、泊まり、応援してくださった皆さまのおかげで、物語には続きが生まれました。
約50年にわたり旅人を迎えてきた建物を、ただ新しくするのではなく、ここに残る時間や記憶を大切にしながら次の世代へつなぐ。その可能性を確かめるため、2025年の夏、私たち若手建築家チームはホテルの運営を始めました。
その次のページをともに開くのが、相模原市で「アバンギャルド花木秀」を営んできた松浦さんです。新たな運営パートナーとして、この宿に加わります。
建物の歴史や個性を読み解く建築家の視点と、松浦さんが培ってきた花の知識と感性。その二つが重なることで、この宿に新しい時間が流れ始めます。
客室や館内には、それぞれの空間に寄り添う花を。華やかに飾り立てるのではなく、この建物が持つ落ち着きや懐かしさを残しながら、ふと心がほどける場所を目指します。
1階エントランスでは、「アートフラワーショップ花木秀」として、実際に花を購入できるフラワーショップを営みます。宿泊される方だけでなく、地域の方や鎌倉を訪れた方も、気軽に立ち寄れる場所です。
旅の始まりに花を選ぶ。大切な人への花を探す。鎌倉で過ごした記憶を、花とともに持ち帰る。
ホテルと花屋がひとつになることで、泊まるためだけではない、人と地域の新しい接点が生まれていきます。
古いものをすべて新しくするのではなく、積み重ねられてきたものに、新しい感性を少しずつ重ねていく。花とともに、この宿の物語をこれからも紡いでいきます。
ホワイトホテル鎌倉 運営チームより